市役所の公務員試験試験対策として、取り組みにくいと感じてる科目ってありますか? おそらく経済学に関係する科目がそれに該当するのではないかと思います。経済学をはじめて学んだ時は、おそらく最初ははチンプンカンプンって人もいると思います。
他の社会科学系の科目は暗記ですむような内容も多いと思うのですが、経済学はちょっと違いますからね。文系のような科目てでありながら理系のような運用があるって感じで、一体どっちの問題なのだ?って感じです。
そんな人は一度、高校の「政治・経済」の教科書や学習参考書から入ってみるのはどうでしょう? これが、なかなかの優れものなんですよ。市役所の公務員試験対策レベルなら特に感じます。
高校の「政治・経済」は資格試験には侮れない!
私は高校時代は地理選択だったので、「政治・経済」は学んでいません。ならば何で「政治・経済」が試験対策に優れものだとわかるのだ?ということになると思います。
それは、私が経済学を大学で学んだ後に感じたことなのです。
ある時、高校の学習参考書を書店で見てみました。今でも時々、受験参考書売り場で問題集などを見ながらノスタルジーに浸ることがあるんです。よく大人の学び直しって感じの企画の本もあったりしますよね。ああいうのにつられて見ることが多いのです。まあ、「もっと受験勉強は必死にやっとけばよかったな」と決まって思うのがオチなのですけも(笑)
そこで「政治・経済」の参考書ペラペラとめくってみたことがあるのです。すると「おお!これは内容的には結構レベル高いかもしれない!」と思ったんですよ。
経済学は図で説明することが多いですが、大学ではその図を細かい数式なども使って導いたりします。
高校ではそういう数学的な説明はないのですが、その点が無いだけで他の経済学的な知識は十分に大学の経済学で学ぶような基礎内容と言ってもいいものなのですよ。
ちょっと大げさかもしれませんが、最初見たとき、「結構レベル高いじゃん!」って思ったほどです。
経済理論、財政学、経済政策、経済史といった分野のポイントがとてもよくまとまった形で扱われています。大学時代に学んだ経済学の内容も「あれ? 高校でもここまで勉強するのか!」と感じるものも結構あるのです。
経済学を全くやったことが無いなら、高校の政治経済の学参などでさらっと頭を慣らしてみてはどうでしょう。特に高校時代に「政治・経済」を選択した人にはオススメしますよ。
高校の学参は、資格試験の本よりも解説が丁寧だったりするので、知識の整理にはとても役に立つと思います。まあ、わざわざ買う必要も無いですけど、まだ本棚にあるのでしたら、活用してみるのもいいと思いますよ。
他の試験科目にも効く?
高校の「政治・経済」を公務員試験対策の入門書として使うなら、他の試験科目の対策にも効くので経済学以外の部分も目を通しておくいいですよ。
専門科目でいうと、政治学、憲法、労働法、国際関係、社会政策といった分野の知識を整理することができます。
経済以外に政治制度や国会の仕組み、国際社会、社会保障や労働問題といった内容はまさに専門科目の範囲に入っています。
当然のことながら、教養試験の「政治・経済」分野の対策も一緒にできるのもわかりますよね。
公務員を目指す経済学部の大学生は授業を試験対策に生かそう!
あなたがもし大学生で公務員を目指すことを選択肢としているなら、大学で履修登録する科目を公務員試験対策に生かしましょう。
といっても、あなたが大学1年生だとしても、すでに1年次の履修登録が済んでいる人がほとんどでしょうから、ちょっとあまり役に立たない話かもしれませんね。大学入学前の公務員志望者というとても時期的に限られる人が対象になりそうな情報でもあります。
ですが、2年次の履修登録の時には意識できることだと思いますよね。履修登録の科目と公務員試験の科目をゆっくり眺めてみるといいと思います。
この記事は経済学部生へ向けたタイトルになってますが、もちろんその他の学部の学生も当てはめることはできます。私が経済学部出身だったということだけですので、自分の状況に合わせて捉え直してください。
でもはっきり言って経済学部生は公務員試験を勉強するとっかかりとしてはとても有利だと思いますよ。
経済学は(恐れるほどでもないですが)数学が必要という理系的な側面があったりする一方で、政治学などと同様に社会科学系の知識に似たような側面もあります。高校時代にコテコテの文系だった学生が経済学部に入ると、経済学の論理的に整合性を求める話に面食らうことになることもしばしば。
ですので、他の文系学部の人が公務員試験の経済学の問題を見たとき、他の科目と雰囲気が違うことで捨てたくなる人も多いはずです。
ですから、経済学部の人は先にその世界観に触れてる分だけアドバンテージがあるはずです。経済学部生は公務員試験対策のスタートダッシュが効きやすいと思います。
私の大学時代の履修科目と公務員試験科目
具体的にどういう選択をしたのか、私の経験から具体的に述べたいと思います。久しぶりに大学時代の成績通知書を引っ張り出して履修科目を眺めて見ましたよ。
経済学部なので経済科目は選択の余地はなく、必然的に学ばなければなりません。ですから公務員試験の専門科目の中の経済関係の科目については、大学の授業でそのまま触れることができました。
他に履修したのは「憲法」です。憲法は、中学時代などの義務教育で少しは学んだことがあるわけですから、授業自体もそれほど抵抗なく受けることができます。
公務員試験の教養科目は、大学の教養科目で頭を慣れさせることができたのが一番大きな効果だったかもしれません。私が大学で受けた教養科目で、公務員試験科目と内容が重なる面があったと思うのは、「論理学」「哲学」「科学思想史」「文化人類学」「地理」「社会学」「自然科学」「生理学」「物理学」という科目でした。
これらの中にはもちろん直接公務員試験の範囲と重ならないものもあります。ですが、高校時代の知識もある程度重なりますから、大学の授業も特に受けにくことはないはずですよね。そういう意識は持っておいた方がいいと思います。
もちろん、公務員試験問題が大学の授業のみで解けるようになるわけではありません。専門科目も教養科目もどちらもです。
一番ここで大切なのは、公務員試験の対策の勉強をし始める時に、頭が抵抗感を持たないということです。全くゼロから公務員試験対策を始めるのとでは、心の持つ壁が全く違うはずです。そこを意識して欲しいと思います。
直接の公務員試験対策の話にはなっていませんが、実際に試験対策を始めた時のエンジンのかかり方が違うと思います。
実際の試験問題は、そのままでは全く解けないでしょう。経済関係科目などは特に解けないかもしれません。
ですが、専門用語自体はすでに触れる事ができているわけで、しかも概念的なところは学ぶ事ができます。ここがあるのと無いのとでは、試験対策に取り組む時のハードルの高さがかなり違うと思うのです。
この点を理解して欲しいと考えています。
実際に公務員試験対策の勉強を始めて壁にぶつかった時に、大きな違いがあると思います。
まとめ
「政治・経済」の学参に目を向けるというのは、ある程度の時間がある人向けの話です。試験対策に時間的な余裕があるのなら、高校の学習参考書は公務員試験対策の良き入門書となってくれます。とっつきにくい科目があったなら、公務員試験の問題と比較してみるといいでしょう。問題の難易度レベルが確認できるので、心の余裕にもつながると思います。
大学の授業の利用は、英語なども頭を錆びさせない意味で使えますよね。大学の授業は直接の公務員試験対策になる訳ではありませんが、頭を試験対策の勉強内容にフィットさせるという意味では十分に役に立てることができるはずです。
ただし、科目を受講するだけで勉強しないのなら意味はないですけどね。ここは当たり前ですね。しっかり勉強するという事だけは忘れないでください。対策の計画だけ作って満足してしまうなんて事はよくありますからね。
さて、次は何について書くかな?
元小役人はこう言った。