地方公務員試験を受験する人は、おそらく地元の市役所を希望している人も多いと思います。
さて、その難易度ですが、比較することはできないとは思うのですが、大学入試で考えるならば中堅私立大学くらいのイメージじゃないかと思います。
もちろん、政令指定都市などはちょっと変わってくるかもしれませんけど。難関と言われてる自治体もありますからね。
レベルとしては市役所は難関というほどでは無いです。
中堅私立大の入試レベルと喩えましたが、ちょっと気をつけないといけないのは私大文系の入試は3科目くらいのところが多いはずですが、公務員試験は科目が多いですからね。
市役所の公務員試験では筆記試験としては教養試験だけのところもありますが、難易度としては中卒から高卒レベルといった感じの問題なので、センター試験くらいを意識するのがいいのではないかという感じがします。
市役所の競争倍率の意味
大きな自治体や国家公務員と違って、市役所の採用人数はかなり少ないのが現状ですね。採用予定人数を数名と募集要項に書かれていたりします。
応募倍率が30倍とか40倍のような競争率になったりしますが、これはほとんど意味が無いように感じます。あまり数字の大きさに気を取られて萎縮する必要ないと思うのですよ。
というのも、まともな公務員試験対策の勉強をしてきた人は受験者の中には多くない可能性が高いと感じているからです。
筆記試験が教養試験のみでしたら、けっこう安易に、「合格したら儲けもの」という程度に受験してる人も多いのです。受験料がかかるわけではないですから本当に気楽に受けてる人も多いはずです。地元だからとりあえず、という人もいるはずです。
ですから実質の受験倍率はもっと小さくなると思います。公務員試験はやはりしっかりした勉強が必要ですからね。
市役所試験の競争倍率は下がる?
それに、ちょっと違う要因も働いたりして、結果として倍率が下がったりしてることもあるんですよね。
たとえば、採用を4、5名として募集していたところ、実際の採用人数は10名程度になっていたりすることは多くあります。
これには様々な要因がありますが、募集計画策定後に、退職希望者が増えるなどして補填する人員を増やしたりすることもあります。
またコネ採用的な力が働いていると想像できるような現象として市議会議員選挙が行われる年の受験は採用人数が予定よりも多くなっている傾向も無いとはいえません。(実際、そういう現象を見てきました。採用担当者は偶然であるとか、成績が良かったから採用したとか言うでしょうけども)
高い倍率にビビる必要はない!
ですから、難関と言われている自治体を受験するのでなければ、実質的な倍率はびっくりするような数字にはなっていないのです。
発表されている数字に一喜一憂する必要はありません。見た目よりも気楽であることが正解です。
競争倍率が高いことを気にするよりも、試験対策を気にする方がいいですよ。
といっても、やっぱり倍率は気にはなってしまうのが受験する人間の姿というものでしょうけどね。ただ、近年の大卒の就職率が高いので、公務員志望の人は相対的に少なくなっているのかもしれません。しっかり対策した人との競争である可能性もあるでしょうね。