市役所職員の仕事と生活 元小役人の囁き

女性地方公務員の待遇、出世、立場(個人的な経験から見えたもの)

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今の政治の政策には女性活躍社会というものがあります。1980年代後半だったか、あの頃に男女雇用機会均等法が施行されてかなり時間が経っていますが、仕事に置いて女性の立場が弱いところはまだあるのでしょうね。

社会はそんな状況ですが、公務員というものは圧倒的に仕事に関しては女性に優しい職場だと思います。

ここでは、市役所に勤める女性公務員の立場を、私の経験と偏見も含めた視点から考えてみます。私の勤めていた市役所でのことなので、一般化はできないところがあることはご理解ください。

公務員は女性にとって優しい職場

労働法や雇用政策でいろんなことが女性対策として行われていますが、公務員はそういう面に関しては社会の中でも率先してやられている方だと思います。(もちろん民間企業でも独特ですごいなと思えるような制度を設けているところもあります)

以下のことは、民間ではやはり実現できていないところも多いと思いますが、私の勤めていた市役所では当然のようになされていました。

  • 育児休暇をきっちり3年取得した職員もいて、問題なく職場復帰しています。
  • 結婚退職が慣例というような雰囲気は全くありません。
  • 子供が生まれたら退職した方がいいというような空気もありません。
  • もちろん、男女で給料に差があるというようなことはありません。

こういうのを見ていると、仕事をする環境という意味では、女性にとって公務員という職場は絶対にいいと思う。個人的な環境への自由度はかなり高いと思います。

女性への風当たりが強い職場もある?

でも、やはり女性への視線は厳しい面もあると思う。ただ、これは私のいた市役所独特の空気だったかもしれませんが。

女性の役職への登用にちょっと疑問もありました。

私が勤務していた時、初めて女性職員が課長補佐に登用された時期がありました。(今は当たり前に登用されていますけどね)

でも、その部署での扱いがその女性職員へのイジメのような印象にも見えたのです。

通常、課長と課長補佐の机は、横に並んで配置されているものだが、なぜかその時だけは机の配置が変えられていたのです。係長が座るような位置へ机を移動させられていたのでした。要するに下々の方へ追いやられていた感じです。

その部署が、男性中心の部署であったことも影響してるのかもしれません。その女性職員を嫌っている人もいたからかもしれません。このあたりは、組織というよりも、個人的な問題だったのかもしれませんが、他の部署の人は「あれは、何で?」って疑問に思っていました。

時間が経過するとともに、私にはその人がくたびれているように見えたのです。

1年後、人事異動で庁舎外の部署へ移った。普通は数年はその部署にいるはずですが、1年での異動にいろんなことが裏であったのかなと勘ぐりました。

その女性は、異動してからすっかり元気を取り戻したような雰囲気で、それはそれで私に対して偉そうな態度をとられましたけどね。

職場環境の問題ではなく単なるいじめの構造か?

あの部署のあの女性職員へのイジメ的な扱い?それともただ業務が自分と合わなかっただけ? 他にもいろいろ想像できますが、あまり大切な扱いはされていなかったのは確かですね。

その部署の若い女性アルバイトの子は、マスコットのように可愛がられていましたし(笑)

係長級くらいまでの女性職員は、だいたい可愛がられているという印象はありました。ただ役付になるとやはり旧態依然とした面が私のいた市役所にはあったのかもしれません。

もちろん、それから時間が経過していますから、改善されたり、人材的にそうも言ってられない状況になっているかもしれませんがね。

愛嬌のある人が羨ましい?

ただ、目立たず業務をこなしていければいいやって感じの世渡り上手な女性には居心地がいいかもしれない職場が地方公務員かもしれません。でもそれはちょっと前までの話かな。

だいぶ人材の新陳代謝が行われてきたと思うので、のんびり気楽な働き方ができる人は少なくなっているかもしれませんね。

まあ、個人的な偏見ですが、可愛がれるキャラクターなら、女性職員としては最強でしょう。見てて羨ましいくらいでしたよ。まあ、ぶっちゃけ、民間企業もそこは同じようなものなのかな?

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