市役所職員の仕事と生活

地方公務員の年収はいくら? 30歳代半ばでこのくらい? 自治体毎に違う管理職の手当の考え方

投稿日:2018年7月15日 更新日:

地方公務員はいったいどれくらいの給料を貰っているのか興味ありますか?

公務員試験を受ける人は、当然生活の安定を目的に公務員を目指す人もいると思いますので知りたいところですよね。

初任給や平均給与くらいは調べるとわかりますよね。広報誌などにも掲載されていることでもあります。

ただこれは具体的なイメージが掴めません。平均のデータとなると、年代別の人数によってデータの重心がかわりますから、平均年齢と平均年収がそのまま当てはまらないことも多いです。

30歳代半ばのある行政職の地方公務員(市役所)の年収

ここでは30歳代半ばのある行政職の地方公務員(市役所)の年収の例を示しておきましょう。

自治体ごとに当然違いはあるとは思いますが、人事院勧告を基準にして各自治体で給料を決めるのでそんなに大きな差は無いと思います。

いくらだとおもいますか?

税込の年収にして470万円くらいがこの地方公務員(行政職30歳代半ば)の給料です。

少ないと感じるでしょうか?それとも多いと感じるでしょうか?

サラリーマンの平均給与が400万円をちょっと超えた位であるという数年前のデータがありますが、30代サラリーマンの平均給与も400万円代ですから、同じ水準かちょっと高いくらいかなと感じますかね。

ただ、サラリーマンの場合は男女別に分けると女性は低くなり、男性は高くなりますので、男性としては同じくらいと感じますが、女性にとってはかなり公務員のほうが給料は高いですね。

これは男女で区別が無い公務員のメリットだと思います。

この金額が市役所30代半ばの職員のほぼ最低ライン?

ただこの470万円という数字は最低ラインの数字と考えてもらうのがいいです。この数字は、残業をほぼやっていない人の数字です。

この他の特殊勤務などがあれば各種の手当てや残業代、扶養家族がいればその手当、賃貸住宅に住んでいれば住宅手当、他には通勤手当なども含まれることになります。基本的にサービス残業のようなことは許されないので、残業時間分は通常はキチンと支給されることになります。

残業代は予算の範囲でという制約があるので、全くサービス残業が無いという訳でも無いのですが、あまりにも目立つようなら職員や組合から問題になります。なので、補正予算などで対応するのが本来のあり方でしょう。このあたりは自治体毎の考えによるのかな。

さてこの支給額ですが、残業状況や配属部署、家族や住宅状況によっては100万円以上この額に上乗せされて支給されることになったりします。同じ年齢でもかなり差がつくこともありえますよ。

忙しい部署では、まだ若いのに部長級くらい給料をもらうような状況にもなることも稀に発生したりします。

もちろん、無駄な残業や仕事の効率化などが意識されて、公務員の給料を抑えようする動きはどの自治体にもあると思います。世間の目も厳しいですからね。

公務員の給与は比較する民間企業の規模で評価が変わる

大手企業や花形企業と比べると、まだ民間のほうが給料は断然いいと思えることもありますが、小さな町の地元の零細企業と比べると、やはり公務員の給料は恵まれているともいえます。

このあたりは、公務員にとっていろいろ言われる悩みの種でもあります。

ただ、こういう身分の安定した立場ですから、金融機関の審査などはとても有利で、生活の安定と、将来の生活設計ということについては公務員はとても恵まれていると思います。

自治体毎に管理職の意味が違うので手当も変わる

公務員の管理職の扱いって自治体ごとに違ったりするのを知ってますか?

地方によって物価水準とかいろいろありますから多少の違いはあるとはいえ、基本的に給料の基準はどの自治体も似たりよったりです。

国の平均よりも高い自治体なんかもあたりして、このあたりはあまり差が激しいと人事院勧告との絡みから是正方向に動いたりする話があります。

ここは公務員労組と当局側との交渉でせめぎ合いということにもなるわけです。

この公務員労組は管理職は当然入れません。

この管理職という枠組み。自治体によって違ったりするんですよ。ある自治体は課長以上からを管理職扱いにカウントしたりしてるところもあるのですが、一方で、ある自治体は係長級になったら管理職扱いにする自治体もあったりするのです。

管理職は管理職としての手当てがつきますが、残業手当が支給されません。

ということはですよ。

自治体によっては、係長なのに残業代がついたり、つかなかったりするという差が出てくるんです。働き方によっては、年収に大きな差が発生します。おそらく残業代がつく方が貰う方としてはいいはずですよね。

自治体が違うと給与に差がつく

このあたりはおそらく自治体毎の公務員労組と人事当局側との交渉の歴史の中で積み上がってきた結果なのだと思います。

公務員は全国だいたい同じような待遇だろうと考えている人も多いと思いますが、微妙に、しかもけっこう大きな差があったりするんですね。生涯年収にも微妙に差がついてくると思いますよ。

このあたりは、公務員志望者は調べておいた方がいいかもしれないポイントです。公務員に先輩がいたら一度聞いてみるのもいいのではないでしょうか?

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