公務員にもさまざまな種類がありますが、地方公務員の行政職になるならば田舎の役場が仕事のやりがいがあるような気がします。
本当にローカルな地域。
地方と言っても県庁所在地などの中心市街地ではなく、もっと田舎です。
公務員として住民に役立っているのは、そういう地方の役場の公務員だと思うことがあるのです。
田舎の公務員は経験値が高い
田舎で暮らそう的な発想で、田舎独特の地域の人のやさしさや自然環境にかこまれて仕事をするというのももちろん魅力的です。
それよりも実際の地方公務員の仕事ぶりという面で、田舎の役場、特に若手の職員の経験値の高さを感じることがありました。
地方公務員の中でも田舎の小さな役場の人は同世代の中途半端な規模の市役所の公務員よりも行政の専門家としての知識や経験をよく積んでいる人が多いのです。実際に話をしてみると、ほんとに物事をよく知っているなと感じるますよ。これは県内の自治体の若手職員向けの合同研修の時に感じたことなのです。
田舎の公務員には仕事のやりがいがあるということではないでしょうか?
普通、市役所などは新人で配属された部署には3年くらい勤務することになります。
以前の記事で、市役所の仕事は勤務した瞬間に楽だと感じるところがあると書きました。それゆえに仕事の学びも、それほどあくせくしたものでは無いなかで配属された部署の仕事をゆっくりとこなすことになります。
田舎の公務員は何でも屋?
ところが田舎の役場の新人公務員は中途半端な大きさの市役所の公務員よりも幅広く仕事をこなしているようなので、経験が豊富で知識もより高い人が多い印象があります。会議や研修などで一緒に話をするとよく感じました。
おそらく配属された部署での、その係の仕事や行政職としての仕事だけでは無いところまで仕事を任される機会が多いのだと思います。人数が少ないという側面があるからかもしれません。
「技術屋じゃないのだけど、図面なども書いたことありますよ」
と普通に言ったりするんですよね、田舎の公務員って。
県庁などへ出向する機会も高くなるので余計に立派な公務員の雰囲気が出てきます。
田舎の公務員は、確実に自分の係以外の知識が高いと思います。同じ公務員として見ててたくましく思いました。
これぞ、住民の側で働く公務員
国を動かしているのはキャリア官僚ですが、地方の田舎の公務員は地域をしっかり動かしている。そういう実感があるはずです。
小さな町は行政全体が見渡しやすいということでしょう。そういった意味で田舎の役場はやりがいのある職場だと思うので、田舎の公務員はオススメだと思います。
事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!
とは、踊る大捜査線の青島刑事のセリフですが、行政公務員もそんなところがありますよ。
田舎の公務員ほど、現場を知っています。現場といっても、その土地、空間というだけでなく、そこで動いてる行政の制度も含めてです。責任感を持って仕事をしてる公務員は田舎の方が多いのでは無いでしょうかね。
「負けたな……」と感じたことを今でも思い出します。あれだけ詳しいと、仕事も面白いだろうなと当時は感じましたね。