奇妙な動きをした台風。直撃と行ってもいい位置を通過した私の地域では、大した被害はなくてよかったのですが、神奈川県の沿岸では高波の被害がかなり大きかったようですね。
本当にどこでどんな被害になるのかわからない自然状況です。各地の公務員は、対応に苦慮していることでしょう。
ただ、公務員がやれることも限りがあります。個人的には、自分の命は自分で守る覚悟は必要だと感じています。
政権批判のための災害対応批判にウンザリ
先日の西日本の大水害にぶつける形で自民党の酒盛りが批判されていました。この批判、ただの安倍政権批判のネタにしてるだけですよね。
だってこれ、最初はオウム真理教の死刑囚の死刑執行のことで最初は言及されてたわけですから。死刑執行の前日に酒盛りとは何事だ? みたいな感じで野党政治家は言ってましたよね。
それが水害がひどくなってから、なぜか「この被害を予見できなかったのか? 官邸は何をしてたんだ?」って話に変わっていて、野党はただの安倍政権批判のネタにしたいだけにしか見えないわけです。ダブスタな野党政治家は日本に必要ありません。野党もパーティーしてましたよね。
被災地の最前線で動いている自治体の公務員としては、そんなことどうでも言い訳ですよ。もう現場で被害が起きてる。それをどうするか考えてくれ、動いてくれ。そういう気持ちでしょうね。
それに地域毎にあの時の感覚は全く違ったはず。関東の人間と関西の人間、西日本の人間とは全く認識が違っていたはずです。
反安倍目的でしかない共産党支持者のクーラーデマには怒りしか無い
おまけに共産党支持者のクーラーデマもありましたよね。安倍総理が避難所にいくことになったので、急遽そこの避難所にクーラーが設置されたのはおかしい!ってやつです。
現場を舐めてるのか、こんなこと言ってる奴は。
そもそも総理が向かう避難所は、普通は被災地域でも大きな避難所だったり、避難者が多い場所だったりするのが当たり前。そういう規模が大きくて集中した避難所からいろんな対策が行われるのは当たり前。現地の対応が進んでいるから、ある程度視察の受け入れが可能になり、だから総理が行けるのであって、このデマは論理が逆。
おそらく、総理が行かないなら行かないで、文句を言ってる人たちでしょう。はっきりいって被災地の復興の邪魔な人たちですわ。正義を履き違えている。
災害時の公務員対応は機械的に決められている
ああいう災害が起これば、政府の対応がどうこうって意見は全く意味がありませんよ。ほぼ、各省庁、自治体、関連機関は災害が起これば機械的に対応してるはずですからね。
問題なのは、被害で交通網や通信網が機能不全になったり、指揮すべき部署が被害にあって動きが取れないってことになった時などでしょう。
やることは決まってるんですよ。政府の対応がどうこうってほぼ意味が無い。一番に動くのはその自治体です。そして国は状況に応じて連携する。また、国だったどうやってもすぐに対応できないような被害状況になったりするわけです。
そもそも予測もできないようなことを予測できないし、どんなに準備をしてもその準備に見合った災害が都合よくその場所で起きるというわけでも無い。
災害が起これば機械的に対応。でも、状況によって現場は必死。そんなもんです。
とりあえず、指揮命令系統がしっかりさえしていれば、まあなんとかなるという感じでしょう。
災害時の対応への批判ほど現場の力を削ぐものは無い
災害時に状況を把握し指揮管理ができるならば、自治体の長や総理大臣がどこにいようと危機管理上問題ない。それは現実的にそうなのですよ。現場が動ける責任をとってくれればいいと言うだけですから。
ただ、本当にそれでいいのか?というのが住民などの感覚なんでしょうけどね。それを野党が言っても仕方ない。野党も政治家、公務員です。災害対応をする側の人間なんですよ。
現場で災害対応に動いている公務員って、批判されることほどやる気を削がれるものは無いんですよね。自分の家族だって被害にあってるかもしれない人もいるわけです。それをあと回しにして対応しています。それに、現場の最前線は全部を把握できているわけではなく、不安の中で必死にやってたりしてるのです。
特にこんなに広範囲に広がった被害だと、どんなに情報、人員が投入されていたとしても、落ち着くまではかなり時間がかかるのが現実でしょう。その中で必死にやっていて、そこで「何をやってるんだ!」って批判の声は集中して対応している緊張の糸を切ることにもなりかねません。
指揮官がいるだけで現場の士気は上がる
今回、総理の場所が後付けで批判されましたが、現場としては連絡がとれ、後からでも指揮する場に指揮官がいることが確認できれば士気は落ちないものですよ。すぐに官邸に行ける場所だったわけですしね。
ちょっとどうなのかなって思うのはこんな時では無いでしょうか? 県レベルなら県知事が県外にいた時に災害対応ができるのかどうかというような場合です。
これは知事に限らず、一般の公務員に対しても思うのです。
住まいってどこに住んでもいいというのが現代社会、民主国家の前提ではあると思います。
でも、公務員が管轄外のところに居住地があると言うのはちょっと違和感が無いですか? 昔は、公務員ならその町に住むべきというような暗黙の了解がありました。古い考えかたかもしれません。幕藩体制のような名残りかもしれません(笑)
でも、そういう地域愛って必要にも思えたりするのですよ。地域に住んでいるだけで、そのまま地域に貢献できるわけですから。その地域からの税金で給料をもらっているわけですからね。
何もかも自由って、どこか足りないような気がしてなりません。
災害時にトップが不在だった話
そういえば、私の勤めていた自治体にも今回のような水害があったのですが、その時、市長は県外にいて連絡が取れずに意思決定に問題がありました。現場の士気も下がったのです。
愛人と不倫でもしていたのではないかと揶揄する話が後から出てきましたが、本当かどうかはわかりません。でも本当だというのがみんなの認識でした。
県内にいたところで災害時は誰もが混乱すると思いますから、職員からどう思われていたでしょうね?実態はどうだったのか、解明されるはずもなく、連絡が取れなかったことへの責任追求もなし。
これだと、危機管理の意識は絶対に低下しますよね。逆に、トップがただいるだけで現場は動くのですよ。緊急時はまず一致団結。これしか無いです。