財務省の文書改ざんの話ってどこに行ったのだろう? あんなものは政権無関係に官僚の自己保身の為にやられたことだと公務員やってる人には感じたことでしょう。
この財務官僚の過ちを考えたら「消費税増税なんて言う資格あるのか?」という流れを作って増税阻止を野党はすればよかったのにね。でも、安倍政権批判しかしないものだから、そりゃ国民も野党の存在に価値を感じませんよ。
ホント、日本の左派野党ってバカだよね。国民を味方につけるチャンスだったのに。要するに国民の生活の心配なんて眼中に無いのでしょう。そりゃ、東日本大震災の復興に国債発行で対応せずに復興増税で対応していたバカ集団ですから。財務省の考える施策が正しい? それに議論で対抗できる議員が必要なんだよなぁ。
さて、この財務省の文書改ざんですが、やっちゃいけないことですが、内容の本質的には大きな問題というわけではなく、やらなくていいものをストーリーをわざわざ変えてしまったって感じですね。
こんな問題にならなくても、公務員の中ではいろんな不正って実際はあると思いますよ。
私の経験した市役所で当たり前に行われている不正、ちょっと触れてみましょう。
市役所で日常行われている(いた)とあるインチキ
ここでお話する不正は、私のいた市役所での不正です。全国でやられているかどうかは知りません。それに大きな問題ってわけでも無いんですけどね。でも、やっぱりそれはダメでしょ、って感じのものになります。
市役所を辞めて何年も経過してしまっているので、具体的な事務内容は忘れてしまいましたが、お金の支払いに関わる事務で「それ、インチキだな」と思うことが普通に行われていました。
多かったのが現金の支払い調書を作る時などですね。
市役所の事務では、民間の方に手渡しでお金を渡すことがあります。何か参加してもらって日当などをその場で支払うような時だったと思います。
現金を渡した時に、支払い調書に受け取りの印鑑を押してもらうことになっています。普通は印鑑もあらかじめ持ってきてもらうのですが、そこまで厳密にお知らせしないこともあったりします。色々ありますからね、地域のコミュニティの数だっていくつもありますし、外郭団体や関連団体もたくさん。しかもそこに関わる人たちって高齢者が多いんですよ。だから結構配慮したりするんです。
その地域からの申請の事業なのに、なぜか市役所側が申請書や請求書とか作ったりして、地域の人にとっては至れり尽くせりってこともあったりしますからね。
そんな支払い事務の中でインチキってあるんですよね。一つ具体的に例示してみましょう。
本人のものでは無い印鑑を押すことがある
はじめに言っておきますが、ここで言うお金の動き自体にインチキはありません。ごまかして裏帳簿にするとかいうものではありませんよ。(まあ、そんな事案も別に無いわけでも無いのですが…)
お金の動きは正しい。と言うことは事務処理は適正にされているはず。外から見たら全く問題ない。
でも、その事務処理の中でインチキがあったりするのです。公務員の事務処理って書類上理屈があっていれば細かいところまでチェックできないことがあるんですよね。まさに、財務省の文書改ざんなんてそんなものですよ。辻褄があっていればいいように、財務省は変えたんだと思いますよ、保身の為に。
では私の見た場合を述べましょう。先ほど支払い調書などに受領の印鑑が必要だと書きました。この印鑑、本人のものでは無いことがあるんですよ。
相手がお年寄りだったりして、受け渡しの時に印鑑を持っていなかった時など、お金だけ渡しているわけです。本来なら後日でもいいから相手のところに赴いたり、再度来てもらったりして印鑑を押してもらうのが筋ですが、時間的にできなかったり、相手の都合でコンタクトが取れなかったりします。
そんな時はどうするのか?
市役所内にいる相手と同じ苗字を持つ職員のところに行って印鑑を借りて、支払い調書に押して辻褄を合わせちゃったりするんですよ。相手の職員も、「まあよくあることだから」と印鑑貸しちゃうんですよね。本人から印鑑を押してもらったことにしちゃってるわけです。
これ、ダメですよね。厳密には。でも、監査では印鑑が押されていることしかチェックできません。印鑑証明をつけるわけでも無いので、本人の印鑑かどうかなんてチェックできないんですよね。わざわざ訪問して印影を確認なんてするわけ無いですから。
こういうインチキは、普通にありましたね。私も4回くらい印鑑を貸したことがあります。
もちろん、こんなのばかりではありませんが…
これ以外にも不思議な事務処理はあります。
今は改善されてるかもしれませんけどね。(いや、まだやってるかな)
請求書の処理をするときに間違えてしまって支払いが遅れないように、印影をトレーシングペーパーでこすって抜き取り、別の書類に写して処理するなんてこともありましたね。偽造ですよ、これ。ただ、誰にも迷惑はかからないのです。単に再発行してもらえばいいのですけど、それが手間なので自前で作ったりして処理したりすることもあったのです。原始的な処理ですけどね。最近はやってないと思いますが。
もちろん、こういうインチキばかりやってるわけではありません。ほとんどの事務処理は、妥当な方法で処理されています。
でも、処理としてインチキでもなく、市民からクレームを受けるようなものでは無いものでも、「なんか理不尽なことやってるなぁ」と思えることもあります。
そのあたりは、また別の機会に書くことにしましょう。
でも、ここで示したような不可思議な行いを初めて見たとき、「公務員の仕事ってなんなんだよ!」と思ったりしたものですが、慣れちゃってしまうんですよね。ちょっと恐ろしいことではあります。
追記:もちろん処罰対象
上で述べた印鑑の扱いについて、ネットに同様のニュースが流れていました。
神戸市で起こった次の事案です。
市教委によると、女性教諭は平成30年度に休学中の生徒に対し、給食代を返金するための文書を生徒らに無断で作成。偽造した印鑑などを使用し、奨学金の書類なども含めた6件の文書を偽造した。今年1月、匿名の通報が学校にあり判明した。女性教諭は「保護者に促しても書類の提出がなかった。生徒のためを思って作った」と説明しているという。
産経新聞ニュース:偽造した印鑑で文書作成の高校教諭を停職 神戸市教委
まさに、私が経験したことと同じような案件です。生徒側の為に行なっているというのも同様で表面上は誰も不利益はありません。
匿名の通報があったことにより発覚して処分することになったようですが、本来は当然のことです。これを考えると私のいた市役所なら多くの人が処分されないといけない。
このニュース、ひょっとしたら私の経験と同じようにある程度常態化していたんじゃないかと思います。ニュースの記事にある印鑑の写真を見ると、使い込んでる印鑑もたくさんあります。かなり昔からあったんじゃ無いですかね。私が使ってた机の中も、同じように印鑑が並んでいましたよ。他の人から引き継いたものもあったりするのでは無いかなと感じます。
やはり、通報があったことで行政側も無視する訳にも行かず、処分に動いたってことでもあるかもしれません。