相変わらずくだらない話が国会で持ち出され税金が無駄になっていますね。
党首討論でも立憲民主党の枝野氏はモリカケ問題を扱いましたが、討論というよりも延々と演説を行なってるだけで、もはや討論の場じゃありません。枝野氏は以前の党首討論が終わったあとで「党首討論は歴史的使命を終えた」と批判していたのですが、それにまたノコノコと出てくるのって一体どういう神経してるんだと思います。ま、党首だから仕方ないのか。
はっきり言ってモリカケ問題を政権批判に持ち出すのは筋が悪すぎると感じますが、どうでしょう?
以前、「官邸の最高レベル」「総理の意向」という言葉が行政手続きを歪めたというようなことを、前川前文科省事務次官が言ってるわけですが、元公務員としては「いい加減なことを言う人だな」としか思えませんでしたけどね。
元市役所職員だったものとして感じたとこ
官僚組織と市役所とではレベルが違いますが、元市役所職員として感じたことを述べてみましょう。
加計学園ありきで話が進んでいるのはおかしいという話もありますが、何年も前から何度も地方自治体からの要望はあったのだから、そうなるのは当然のような気がしますけどね。全くおかしいと感じません。
逆に、ここで獣医学部設置は許可するが、加計学園での認可は認めない!という判断をしろというと、逆に難しいと思いますけどね。
その手続きが公平で無いとかいう話も出ていましたが、公平なんて無いですよ。ちょっと話は違いますが、行政の契約って入札によると思ってる方もいるでしょうが、随意契約というものもあります。入札をせずに1社を一本釣りする契約です。本来は入札なのですが、理由があれば大丈夫なのですよね。その業者の技術が良いとか、実績があるとか、ごもっともな意見があれば入札を回避できるわけです。
新しいことをするときなどは、結構あると思いますよ。
それに小さな契約などは相見積もりっていうものありますし。契約するところが決まってるのに、他の業者から見積もりとったりするわけです。書類上説明がつけばOKなことって行政はたくさんありますよ。
開校予定計画が文科省側から加計学園側にあらかじめ示されているのが公平さに欠けるという話もそんなにおかしなことにも感じません。ちょっと例は違いますが、行政って決まってなくても決まったこととして話が進むことは多いんですよね。
例えば法律。新しいことを始める法律が国会でまだ議決してなくても、ほとんどの情報はあらかじめ地方と共有していて、条例案の準備なども行われているわけです。国会で議決してから、さあ次は地方の自治体って流れではなくて、ほとんど同時進行で進んで、行政がスムーズに進むようにしてるんですよね。広報の準備などもしてるわけです。まだ決まって無いものに予算も見込みでつけてるわけですよ。
まあ、ちょっとこれは比較する話題が違ったかもしれませんがね。
トップダウンってこういうものでは?
それよりも、あの前事務次官が持っていたとされる文書の「官邸の最高レベル」「総理の意向」って言葉が当時は問題とされていたわけですが、「これ、普通にあるでしょ?」というのが感想です。
獣医学部設置は特区で進めるわけですから政治主導になるのは当たり前。行政を歪めたのではなく、これまでの行政とは違うことをやるのですから、今までのやり方が歪められたと感じるのは当たり前で、何をこの事務次官は言ってるのだろうって思いますよ。
上からの命令で従うのは当然。法律違反じゃなければ普通こうなりますよ。トップダウンですから。
というか、あの話題になった文書は部下からの伝聞のようになってるので一次情報では無いんですよね。「何で事務方のトップがこんな大きな話の決断を直接知らないんだよ?」とか逆に思ってしまいます。そっちの方がおかしいですよ。(こういう直接知らないことがあるというにもかかわらず、出会い系バーに女性の貧困状況の直接調査に行くトップ官僚っていうもの奇妙な話ですわ。あの言い分はとても苦しいですよね)
役人の自己保身のための言い訳レベル
そして、「官邸の最高レベル」「総理の意向」の言葉自体は、これは公務員としての自己保身から付け加えられた言葉だと感じます。
「これは自分の責任ではありませんから、文句を言わないでね」って意味でこういう方向性の物言いは公務員はよくするはずです。
市役所にはいろんな人が文句を言いに来ます。そんな時は、「法律で決まってるので、どうしようも無いんですよ」とか、「制度は国会で変えてもらうしか無いから、国会議員に話を聞いてもらう方がいいかもしれませんね。私たちはその枠の中でしか動けませんし」とかそんなことを言って逃げ道を作ることってよくあります。
それにとても似ている言葉ですよ。市役所では「市長がやろうとしてることだから」という言葉は出てくるはずです。民間企業でもあるはずですよ。「上司が言ってるので、私にはどうにもできないんですよ」みたいな言い訳はしますよね。上司を説得してみるという選択肢もあるのですが、それは面倒なのでやらない。
そんなレベルの話はあちこちあるでしょう。あの文書の内容も、これと同じ匂いがします。
こういったことはモリカケ問題と直接の問題と関係の無いことですけどそんな感想を持ちました。こんな風に思ってる公務員も多いのではないでしょうかね。
意図的に長引かせて騒動にしている状況を見てると、現在勉強をしている学生がとても気の毒ですわ。
公務員って、政治家の言うことをきくのって嫌いなはず。やりたく無いことは徹底的に抵抗する人種だと思います。でも、それが法的に問題なければ、キチンと処理をするのも公務員です。
そういう感覚があるので、騒ぐほどの問題じゃ無いっていうのが感想ですね。
社交辞令レベルの話を問題にしてるように見える
安倍総理と加計理事長の会合があったのか、なかったのかで騒動にもなってましたね。
安倍総理が「新しい獣医学部いいね!」って言ったとかいう話です。
これは加計学園側が今治市を急かす為に嘘の会合の話を作ったということになりましたが、仮に実際に会ってそう発言したからといっても何の問題も感じられません。
これで思ったのが社交辞令ですよ。
例えば、友人が「今度、こういうことやろうと思ってるんだよね」って言ったら、あなたはどう言います?
「それはダメた!」とか言います? 「いいね!」って言うでしょ、普通。
森友学園の土地の話でもありましたよね。籠池氏が土地に案内して昭恵夫人が「いい土地ですから進めてください」って言ったとか言う話。これも普通に言うでしょ、誰でも。
騒いでいる割に、中身は政治家の関与としては大したことないレベルの話にしか感じないんですよね。それよりも、官僚側で勝手に色々と誤魔化したり、辻褄合わせをしたりしてる印象の方が強いです。
そもそも政治家は行政の実際の手続きなんて知らないですよ。文書なんて読んでなくて、概要の説明だけ聞いて決裁してるレベルでしょう。
これを野党が「目を通してるのに知らないのはおかしい」みたいな話をしてるのも、はっきり言って知らないから勝手に言えてるのですよね。
職員だって結構適当に見ちゃってることありますから。行政の実際の手続きを知らない人が騒いでるだけにしか思えないのがモリカケ問題への感想です。
にしても、Twitterなどで流れてくるこういう超まとめ的ツイート、好きだなぁw
15秒で解るモリカケ問題
野党「おい安倍、学校の件に関与しただろ」
安倍「してないわ」
野党「証人連れてこい」
安倍「ええで」籠池「関与してないぞ」
前川「関与してないぞ」
佐川「関与してないぞ」野党「疑惑は深まった」
マスコミ「さらなる追求を」
安倍「何やねんこいつら」— いえやす@零戦52丙 (@kanamenihonsi) 2018年6月25日
政治家の友だちというだけで、優遇されているのはおかしい!って加計学園の話はなってますけど、そんなの獣医師会が2校を1校にしてくれって言ってる段階で、そっちの意見を取り入れる方が経済活動としてはアンフェアなんですけどね。
そこはなぜか無視する追求側。本来ならそこで痛み分けみたいなものでしょうけどね。京都産業大学もぜひ獣医学部の計画を進めて欲しいって後押し政治家側からあってもいいようなものですけど、なぜかそこには触れない。
そんなの見てると、追求側に悪政を改める正義なんか感じませんわ。どうせ政局にしたいだけだというのは、もう一般の人は理解しちゃってるから内閣支持率も回復するんでしょうね。