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富山市で市議が女性職員の机を物色? 何かと話題の富山市議会です。

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市議会議員はいったい市職員のことをどう思っているんだろう?

そんな事案がちょっと前にニュースになっていました。

何かと話題の富山市議会ですね。

なんだそれ?ってニュースでした。

市議が市職員の机を物色?

市議会議員が市職員の机を物色していたということなのですが、どんな報道だったか、ネットのニュース記事を見てみましょう。

富山市議会の事務局に無断で立ち入り、女性職員の机を物色していたことが発覚した木下章広市議(36)について、同市が5日にも、建造物侵入の疑いで富山中央署に被害届を提出することが同市への取材で分かった。

議会事務局によると、木下氏は6月25日夜、女性職員の机上の書類を物色しているのを職員本人に目撃された。事務局の聞き取りに対し木下市議は「どんな仕事をしているのか、興味本位でやった」と話していた。

同市議会は3日、木下氏に辞職を促す糾弾決議を全会一致で可決。木下氏は欠席し、進退を明らかにしていない。

産経ニュース 富山市が被害届提出へ 机物色の市議巡り

これは、恐ろしい。というか、気持ち悪い、とも感じますね。

まあ、時々勘違いしてる市会議員はどこの市町村にもいるのでしょうけど、こういう机を物色するパターンは経験ないですね。

ここの場合は、事務局とあるので議会事務局の職員の机ということでしょう。普段から議員の出入りがある部署であるというのもこのようなことが発生した原因かもしれませんね。

議員は勘違いする人種

どこの自治体でも一緒でしょうが、議員というものは勘違いした人種です。

まあ、本当にきちんとしている立派な議員もいるでしょうけど、やはりどこかで勘違いしているものです。

この事案の場合、議会事務局ということで普段から議員とのやり取りも行われる部署でもあり、他の職員に比べて顔を合わせる機会も多いとでしょう。

ひょっとしたら、議員は議会事務局の職員にとって上司的な立場であると勘違いしてる面もあったのではないでしょうか。だからこそ、どんな仕事をしているのか興味があったから書類を物色したというようなことが言えるのです。

上司じゃないです。調整部署です。

とまあ、そういう理屈を考えてもみましたが、被害にあったのが女性職員というのも気になるところです。女性職員の年齢はわかりませんが、そういう恋愛感情的なものもあったのではないかなと邪推してしまいますね。

市役所職員の机は個人情報の塊

いずれにしろ、職員の机の物色は議員でも許されません。まあ、許されるとしたら同じ課の同僚くらいでしょう。でも、そもそも物色はしないし、もしするようなことがあったらそれは職員同士で共通の案件を扱っているような場合で、互いに認識し合ってるものだと思います。業務上必要な場合ですよ。

あるいは気心してた同僚同士で、机の中の文房具とか資料なんかを互いに使っているというような場合だけでしょう。

昔は、一般の業者などの人、例えば保険の外交員とかが契約者の職員の机のところに知っている人だからと入って来ていたこともありました、でも、個人情報保護が言われるようになってからは、許可無く事務所内に入ることはできなくなりましたし、基本的に事務所外の応接コーナーなどで業務外の話はするようになりました。

それに、そもそも職員の机の上は市民の個人情報が広げられているものです。収入の情報であったり、契約金額だったり、生年月日や家族構成だったり、書類にはそういった一般には公開されないものが書かれていて、それを事務処理しているのが市役所の職員です。

そこの議員がうろちょろされるのは、いくら市民の代表だからといって勝手に見ることなどできません。

なので、この富山の問題の議員のやったことは許されませんよ。仕事に興味があるなら、机を物色するのでは無く直接職員にヒアリングすればいいだけです。

議員に資料を渡すと碌なことにならない

別に見せてもいい資料やコピーを渡してもいい資料もあったりします。でも、これ、渡しても面倒臭いことになったりするんですよね。

私がある図面を議員に渡したことがあります。正式なものではなく、概要的なもので、事務の参考にしかしない資料でした。その資料で概要を把握し、実際はどうなのか修正して正式なものを作るわけなのです。

ところが、その参考資料を議員に渡して説明したところ、関係のある市民に議員は渡したらしく、正確じゃないから資料を修正しろとクレームを言ってきたんですよね。その資料自体は正確でないことを前提に使っているものなので、正式な書類でもなんでも無く、きちんとしたものは別に作ってそちらで実際の業務は行われると説明しても理解してくれないんですよね。まあ、その人は「キチンと修正して欲しいと申し入れましたので、よろしく」といってすぐに帰ってくれたので、そこで終わりましたけどね。もちろん、その部分は修正はしません。正式なもので処理します。

普通は一般の市民には渡さない資料なので、話の途中で「この資料、どこでもらったんです?」と聞いたら話を濁したので「ああ、あの議員さんね」と言ってやったことで議員さんの顔を潰しちゃいけないとひいたのでしょうかね。全く関係ないのですけど。

ほんと、市役所の職員が扱ってるものって、よく考えると本当に怖いものなんですよね。個人情報や人権に関わることなんで。

富山市議会、話題になりすぎ

それにしても、富山市議会は話題になりすぎですよね。

ちょっと前に、政務活動費の話題だったと思うのですが、それで大量の議員辞職が発生しましたよね。

その問題のあった議員に変わってなったのが、今回の問題を起こした議員だとか。

改革の名の下に出てきたのでしょうけども、なんか改革って言葉は何も改革してくれないよなぁ。

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