市役所の公務員試験に合格して、入庁してから意外に思ったことが、公務員にも労働組合があるということでした。
私の勤めていた市役所には複数の労働組合があって、いわゆる連合傘下ってやつと、あと共産党系のやつでしたね。
勤務前に郵送で加入申込書が送付されてきたり、勤め始めてから勧誘などがありました。
公務員に労働組合?
公務員の労働組合も連合の傘下にあります。中でも一番大きいのは自治労という組織で、労働組合組織としても最大級の組織です。それはそうですよね。公務員って全国、各都道府県、各市町村にいるわけですから、そうなるのは当たり前です。
でも、個人的に公務員になって最初に戸惑ったのが、この労働組合からの勧誘でした。
公務員って労働三権が制限されてるから、組合活動ってダメなんじゃないの?って先入観がありますよね。もちろん制限された中での活動とはいえ、なんでそんな政治的な組織があるのだ? と思ったりしました。
公務員の組合の感想
ノンポリだと組合なんか入りたくないですよね。でも、先輩職員から強い勧誘ではなく、入るのが当たり前の雰囲気で事務処理的に入る手続きが済んでしまったりする雰囲気もあります。(もちろんスルーしても何も言われない雰囲気もありました)
ちょっとだけ公務員の組合について私の感想を述べておきます。公務員の組合も大小いろいろあるようで、全ての公務員が統一的に活動しているわけではありません。管理職側と敵対して大きな利権構造と不祥事隠蔽体質の構造になってるような組合もあるとニュースで報道されることがありますが、これも地域や自治体毎に性格は違うと思います。
単なる互助会の雰囲気で形式上活動してるようなところもあります。逆に、影で煙たがれる活動をしているところもあります。ほとんどの組合が、業務に支障がないところで活動しているというのが事実でしょう。
入らなければならないわけでもないので、当然入ってない人もいます。
組合加入で納得のいかないこと
でも、この公務員の組合って、なんだか損な活動でもあると思うのですよ。
というのも、組合に入ると組合費を払うわけです。ですが、管理職側との組合交渉で何がしかの勤務上のメリットなどを組合側が獲得したとしましょう。たとえば何かの手当の削減を延期するような話になったとします。これって、組合に入ってなくても職員全員に適用されるんですよね。
これって、組合費を払うのがなんだか納得いかない思いがあるんですよ。払ってない人のためにいろいろ交渉したり費用負担したりしてるのって、なんだか腑に落ちないでしょ?
もちろん、組合費の中から組合での福利厚生として記念品が配られたり、事故が起きたときなどのお見舞金とか出産祝い支払われるというのもありますけどね。
自治労って協調性の無い無能の集団だと思った
そんなことよりも、公務員の組合である自治労ですが、下っ端である私から見た印象ですが、はっきり言って無能の集まりだと思いました。
一度、連合組織の地域の青年部の総会に人数合わせで参加したことがあります。連合本部への意見を、いろんな産業別の組合から要望したりする機会でもあるのですが、ここで発言した自治労メンバーがはっきりいって組織全体の意味を考えていない発言をしていました。
組合というと、電力会社にもありますよね。やはり電力会社っていうのは原発を持っているので、電力会社の組合員はこれについてはどちらかというと原発推進側なので、原発反対の意見とかは言わないんです。そんないろんな組織の人がいる中で、自治労が連合の中枢に要望したことは、原発反対と、その地域にはそれに関係する施設を作らせないというような主張だったのです。
電力会社の組合員は、原発を運用してる側としてはなかなかそういうことははっきりと言えない立場なので、こまっちゃったな、というような発言で場を和ませていました。
連合のとりまとめ役の人も、適正なエネルギー政策を行うことを求めるくらいの玉虫色の意見にまとめていましたが、自治労って周りのことなどまったく考えてないのかよ、って思いましたね。と同時に、こんな組織があつまった連合ですから、そこが応援する政党がどんな程度なのかはお察しな感じです。
いろいろとニュースで流れてくる国の政策で、政治家が問題であることもありますが、役人が問題であることもあります。現場がおかしいこともあります。公務員の闇とまではいいませんが、公務員に理想的な志を持って地域に貢献しようという思いで試験を突破してきたとしても、なかなかそうはいかない側面もあることも事実です。組合組織もそれに加担してる面もあるでしょうね。
組合活動は嫌なことの押し付け合い?
具体的な組合活動も損な星回りの人との違いは大きいです。
公務員としての仕事はしないといけないし、こういう会合に出なきゃいけないこともあるし、選挙になったら休みの日に管轄する選挙区外のところで連合推薦の候補者のポスター貼りやチラシのポスティングをやったりと、なにかとプライベートな活動が取られてしまいます。
一方で、こういうことをまったくすることなく、管理職になって組合から退会する人もいます。何が平等なのかさっぱりわかりませんよw
私もちょっとした役をやりました。先輩が周りからの押し付けの犠牲になってるような感じだったので、手伝うくらいはやらないと人間じゃないなと思ったので。
連合は内部的に政治的な問題のある組織
それに連合との絡みでいえば、やはり政治的な側面としては同意できない話がよく出てきます。
北朝鮮に行った経験を誇らしげに語られたという話もありました。そっち側の組織もいない訳ではないのです。拉致被害者問題のことを考えたらちょっと素直には聞いてられません。
それくらい、考え方がバラバラなベクトルを持った集団なのが連合であったりします。
公務員としての矜持を考えたら悩む
こんな世界を目にすると、公務員としていったい何をしているんだと、やむを得ない中での組合活動の広がりで感じることに悩むことが多いです。
こういう組合活動は、加入したとしてもはほどほどに責任逃れして、ご挨拶程度の付き合いや活動にしておくのが賢明だと思いますね。精神衛生上よろしくないですw
これは私の感じた一面ですので、すべての実態では無いと思いますが、参考までに書いておきました。
ただ、組合活動に熱心な反権力(反日)公務員がいることも確かです。元文科事務次官の前川喜平氏なんかの発言をみたら、組合関係なくても変なのがいるってわかりますよね。